土方洋(ヒジカタヒロシ)ニックネームのターナーです。
ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。
イタリアにおける最大のミル(織元)であるヴィッタル・バルベリス・カノニコ社におけるファブリックアカデミーという勉強会が先日開催されました。
これはテーラーのみが参加を許される場ですので業界の人だけが集まっていました。
今回もお世話になっている生地商社であるマルキシさんの協賛によるところが大きいでしょう。
かなり遠方からもお越しになられる方もいて、満席状態でしたから、その人気のほどが開催前から伝わっていました。

専用の研修ノートに鉛筆、特性カードケースまで全員に配られるというこの配慮に愛を感じました
カノニコ社のヴァレンテーナ氏から今回の講義で様々な情報をえることが出来ました。
正直ボクの中にあるカノニコのイメージがかなり変化しました。
そして知っているようで知らなかったこと、思い込んでいたことと本当のことを実際に確認することが出来ました。
これは本当に大事ですね。

なぜ21ミクロンというコレクションがあるのか、その産地はどこなのか?
アパレルの世界はやはり文化と連動している関係性があります。
それは単純にファッションというくくりだけではなく、世界情勢やサステナビリティという未来社会への貢献など多岐に渡ります。
さらには工業機械の進歩やIOTやAIを使った情報管理の分野も積極的に最新のものを取り入れています。
この先進性は他では追いつかないのではないでしょうか。
カノニコは一貫紡というカテゴリに入るミルです。
通常は糸は糸屋が作り、機屋はその糸を仕入れて織り上げるという分業制になっていますが、この会社はすべて自社で仕上げています。
つまり牧場から原毛の買い付け、紡績、織り上げから仕上げまですべてを管理しているのです。
これは凄いことです。
ピエモンテ州のビエラという地区の素晴らしい環境と溶け込んだ広大な敷地でそれを行っています。
この壮大さはあこがれる。
かつては世界三大織物聖地と言われた日本の尾州地区ではちょっと考えられないスケールとセンスでした。

最後に修了証書も頂戴致しました
いいですよ。
カノニコ。
かなり情報のアップデートが出来ましたので、これから益々アツく語れるようになりました。
ウザがれようともトコトン語ります。
このカノニコに対する愛が溢れているからこそ、一緒に語り合いましょう!
ぜひ!


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