土方洋(ヒジカタヒロシ)ニックネームのターナーです。
ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。
定番には意味がある
どんなプロダクトにもサービスにも定番というのがありますよね。
限定品やプレミアム品という文言がやたら多いですが、そんなに沢山あるわけがないからこその希少性が売りです。
なぜかその希少性が通年いつでも手に入るのであればそもそもの意味が??になってしまいますよね。
それって定番じゃ・・・
よくわかりませんが、どんな事象にも定番があってやっぱり大切ではないでしょうか。
オーダーメイドの生地にも定番があります。
ずっと変わらない。
正確には時代感や製法の調整により微妙に改良は加えられていますが、基本の軸はブレない。
それを一番大切に守り続けているのが定番ではないでしょうか。
これが自社のオススメです。
これが信頼の証です。
これが安心です。
ある意味ベンチマークですよね。
例えばカノニコというイタリア生地があります。
この会社はミル(織元)ですので、自分で織り上げています。
歴史を辿ると1663年から続くそうですから、それが本当なら老舗中の老舗になります。
現代の織物はかつてとはだいぶ違いますが、ずっと変わらずにウリにしていた生地はあったはずです。
今現在ですとペレニアルがそれに当たるでしょうか。
ボクの知る限り確かにずっと変わらないです。
イタリアの織物らしい滑らかな質感や光沢、滑るような風合いはボクがまだ20代の頃から同じに感じます。
精密に比べれば確かに違うのでしょうけど、このコンセプトはブレていないからこそその変化は分からないくらいに不変のコレクションです。
何が言いたいか?
とりあえず迷ったらこの定番を選ぶのが間違いないでしょう。
これから先もずっとそこにあり続けてくれている信頼をまず手に入れる。
基準を知る。
それによって次の世界観も見えてくるはずです。
自分にとって丁度良いのか、もう少し上のグレードを目指したいのかなど。
とかく限定品やプレミアムなどの売り文句が氾濫していますが、惑わされないのも一つの回答です。
もちろんいきなり限定もありですけどね。
多様な時代はなかなか選ぶだけでも一苦労です。
だからこそ定番というど真ん中をチョイスしてみてはいかがでしょうか?
オーダースーツの魅力はそんな生地選びからはじまります。
ご参考になれば幸いです。
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