ターナー(土方)です。
ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。
オーダースーツを初めて作りたいと思った時に思い出してほしいことがあります。
それがタイトルである「正解を求めすぎない」ということ。
- いきなり正解は出てこない?
初めてオーダースーツに挑もうとすると色々と力んでしまう方が多くいらっしゃいます。
また、現代は手元でいつでも多くの情報を取り出せますから、星の数ほどもある様々なオーダースーツに関する知識を手に入れることが出来ます。
そうするとどんどん深みにはまってしてまって、本当は何が欲しいのか、必要なのかが埋もれてしまい見えなくなってしまうなんてことが起こりえるでしょう。
ボクは長年アパレルの世界におりまして、また多くの仕立をしてきてよくある事例なんです。
あれこれと力み過ぎて、全部乗せ状態が欲しいってこと。
ラーメンで例えるとなると、全部乗せのマシマシの最終形態は治郎系になると思います。
ちょっと食べきれないかも・・・
となりますよね。
ですから、まずは美味しく食べきれる分量をオススメしています。
今は様々な情報が飛び交っていてあれもこれもとどうしても盛り込みたくなってしまうかとは思いますが、盛り付けすぎは確実に消化不良を起こします。
結局不要でした・・・
となるパターンが多いです。
デザインにしろ、色柄にしろこだわりを強く持つことはとても大切なのですが、それは少しづつ順序だてて揃えていくうちに自分の中にある好みや感覚であったり、実際にオーダースーツを着用していくうちに経験するであろう環境の変化という経験から得られることから確率されていきます。
ようはやってみなければわからない、ということですね。
- まずはしっかりと話をしてみましょう
チェーン店さんなどの言葉がちょっと悪くなってしまいますが、客を回す的な流れで運営されているところだとなかなかそんな話も出来ないのが今のオーダースーツ屋さんの現状です。
どこまで盛り付けて良いのかを判別しようにも相談できないから未消化状態になってしまうということをよーく伺います。
なのでボクは予約制という邪魔をされない時間を確保しています。
お悩みがあるからオーダースーツなわけで、そもそもその出発点であるお話をお伺いしなければ解決策、というよりなにも始まらないですからね。
そこでまず必要な部分を、絞り込むところを見極めていきましょう。
そう、それが正解を求めすぎないということですね。
いきなり突っ走るよりもちゃんとストレッチして体ほぐして、暖めていく方がスポーツするにもいいわけですからね。
唐突にダッシュなんてしたらケガのリスクが高まります。
100Mの記録を作る為にはそこにたどりく為のステップがあるように、オーダースーツも少しづつが良いです。
そうすることで、段々自分で自分の好みも分かってくるようになります。
そして、ボクもそれを理解出来るようになりますから、どんどん良い方向に向かっていくわけです。
ボクはいきなり全部乗せマシマシはやらない仕立屋です。
どこまで盛り付けて良いのか迷っていらっしゃいましたら、どうぞご相談くださいね!
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