ターナー(土方)です。
ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。
TPOという言葉があります。
もうご存知ですよね?
時(time)、場所(place)、場合(occasion、Opportunity)の頭文字をとって作られた造語です。
もう読んで字のごとくですよね。
これはいわゆる和製英語のカテゴリに入っているのもご存知ですよね?
かつてVANというアパレル企業を創業したファッションデザイナーの石津健介氏が考案したフレーズです。
とても理にかなっているので、今では服飾関係のみならずマーケティング活動全般に広く浸透しています。
そうあまりにも浸透しすぎていてTPOというフレーズは知っているけど、ただ知っているだけになっていませんか?
ただ知っているだけと実践しているのでは全く意味が違いますよ。
- 改めて、自分の服装をTPOで当てはめてみよう
服を着ない人はこの日本にいないわけで(当たり前ですが)、必ずどんな時も衣服を纏います。
それがビジネスに関わることであれば、身だしなみ、装いという関連キーワードが大事になってくるわけですね。
はたしてそのビジネスで着用している装いはTPOを意識していますか?ってことです。
・時は時刻、季節という意味です。
季節感を表現することはマナーとして必要です。
真夏でも真冬でもいつでも真っ黒なスーツです、パンツしか履かないです。
これでは相手に失礼になる場合がありますね。
夏はチャラい格好にするということではなく、その時、季節を意識した装いは好感度を上げるのは間違いないですよね。
それを実践していますか?
・場所(place)にあった服装は大切です。
いくらクールビズ期間と言えども公式な場にシャツ一枚姿を貫き通しているってことないですか?
シャツ一枚が推奨されているなら問題ありませんが、そうではない人が相手にいるならばどう思われますか?
そういうことです。
・場合(occasion、Opportunity)
例えば海水浴に行くのにスーツ姿ではおかしな人に見られるのは間違いないでしょう。
逆も然りで、いくら環境省がアロハ、かりゆし、その他なんでも認めているからと言って、それを利用していいわけはありません。
現実にポリティカルな場でそんな人は誰もいないですよね?
ラクな格好=クールビズではないのです。
その場に応じた身だしなみをするほうが次につながる印象を残すことが出来るのは当然です。
気を付けたいのは、常にジャケットを着用すればいいのかと言えばそれはもう時代的にNGです。
相手から不快に思われては逆効果です。
状況に応じて羽織る、手に持つなど使い分けるひと手間が必要です。
体調にも気を付けたいですからね(実体験から説に感じます)。
- まとめ
TPOという言葉はとても理にかなっています。
ただTPOというフレーズを知っているだけでは意味がなく、それを活かして実践してこそビジネスの装いとして成立します。
特にクールビズという言葉がもう文化として定着した日本では、もはや何をしても許される的な解釈になってしまい、またそれらを助長する情報も氾濫して惑わされてしまっている人も多いように感じます。
それに気づいている人とそうではない人との差は益々開いてしまうでしょう。
そしてこの記事を読んでいる方はもう気が付いたはずです。
TPOはとても大切ですから、まず身近にあるアイテムから見直してみましょう。
まるっと全部変える必要はありませんから、足りないモノを少しずつ加えていくようにしてみるといいと思いますよ。
その辺りの使えるアイテムと足りないアイテムが分からない時はボクに相談してくださいね。
そういうアドバイスもしている仕立屋さんなのです。
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