ターナー(土方)です。
ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。
「ビジネスにおいてやたらと戦略を駆使して御社の業績向上に貢献いたします」的な文言に最近物凄く違和感を感じるようになりました。
この戦略戦術という戦争用語を果たしてビジネスの世界に使っていいモノなのかどうか?
投資、または投機目的で何かしら出資するなどの純然たる資産運用であるならばいいと思います。
だって勝つか負けるか、いかにして投資金を増やせるかが目的ですからね。
他の投機筋とマネーの取り合いで負ける訳にはいきません。
戦略を駆使して増やしてください。
ということなのですが、一般のビジネスにおいてはこれは成立しないのではないだろうかと、疑問に思うのです。
消費経済においては、当然のごとく消費者、利用者というカスタマーがいるわけですよね。
建前ではニコニコと愛想よくて、裏ではいかにして落とすかという戦略戦術を駆使しているわけでしょう?
ボクがカスタマーだったら戦略を駆使して攻略されたくないわ!って思う。
もう狩猟するだの囲い込むだのとそんなことを言っている時代じゃないじゃないかと。
- 戦略的という言葉が溢れてません?
その昔PCゲームで大戦略なんてありましたね(苦笑)
これ大概のコンサル会社やそれに類似する会社がこの言葉を使っているんですけどね。
・業績向上に直結する企業の成長戦略の為に必要なファクターとしてまず明確なビジョンの確立と徹底が必須です。
・そして、次に必要になるのが外部環境の分析と要因に対する御社の戦略的アプローチの見直しをしていきます。
・最後に一番大切なのが内部環境の分析、プラス成長になりうる戦略的な人材確保と好業績を生み出し続ける組織を緻密且つ機動力のある戦術を駆使し維持し続けることが肝要です。
こんな感じ?
何を言っているのかさっぱりですけどね(苦笑)
ま、多少の言葉の差はあれどだいたいこの手の文言がコンサル系のセールストークってとこじゃないでしょうか。
そう考えるとコンサルもことの言葉を使っていいかもしれませんね。
売れてない企業に対しての売込みなんですから、それに引っかかりたいニーズがあるんであればお互いにWINWINでしょう。
- ボクが言いたいのは、カスタマーが存在する商売のこと
これはまず人ありきってことじゃないですかね?
たとえその言葉を使ったとしても、その人だからってその人柄だから購入するなり、契約するなり何らかの商いをするわけでしょう?
その人を信用している、信頼しているからこそその人のオススメする内容を納得しているんじゃないでしょうか。
まったく知らない人から囲い込まれようとすればそりゃ逃げますよね。
オーダースーツなんてまさにそうじゃないですか。
まだこの世にない状態から始めるのに、あれやこれやと売り込まれたら怖いです。
ビジネスは人を陥れたり、騙したり、いかにして他人より優位なポジションにつくかなどという争い事とは違うのではないでしょうか。
戦争という名があればマーダーライセンスが下りるかもしれませんが、ビジネスにおいては不要ですよね。
勝つか負けるか、騙すか騙されるか、こんなビジネスのあり方もボクは好きじゃない。
落とすとか囲い込むとか、結局その言葉の表現を言い換えただけで本質はなんら変わりがない。
こういうズルいこともボクは好きじゃないですね。
この価値観が生き様になっている人からすれば、そんな甘いコトをほざいて時間を無駄にしている呑気なヤローだぜって思うのでしょうけど。
なんだかきな臭い国盗り合戦が始まるかもしれないし、はたまた計画倒産してとんずらとか、つまらん欲望むき出しにして、踊らされているとろくなことになりませんね。
最近この戦略戦術という言葉に対して心が拒絶反応起こしているのを感じてそう思います。
もっと人と人が仲良くなれるようなお仕事がしたいですね。
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