ターナー(土方)です。
ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。
今日はフロントのボタンの数について
シングルブレストのジャケットの場合、基本的に2つボタンがここ数年の基本となる数になっています。
3つボタン以上の数はあまり存在しないというより、ビジネスの場においてはほぼ見かけるこはないでしょう。
現代のサイジング、デザイン、シルエットでは2つボタンがもっともバランスがいいんですね。
もっともフォーマルウェアであるタキシードなどは1つボタンが基本となるのは言うまでもありませんね。
- 段返り3つボタンって?
今2つボタンが主流と書きましたが、3つボタンもあるのです。
それが段返り3つボタンですね。
現代において3つボタンとは段返りを差すといってもいいでしょう。

エリに少しだけボタンホールが見えていますね。

エリをめくるとボタンが出てきました。
このように下エリの裏側に隠れるようにして釦を付けていることをいわゆる段返りと言います。
無論この釦は完全に装飾としての意味合いでしかなくて、使うことはしません。
ボタンホールはありますから、付けられそうな気もしますけどね。
あくまでも飾りなのです。
- 100年以上の歴史あるスタイル
この段返りの歴史は結構古くて所説ありますが、19世紀つまり1800年代後半には世の中に出回っていたと言われています。
一番最初は誰なのか?
これはどうもブルックスブラザーズのようですね。
シャツではボタンダウンを開発したのも彼らですからね。
誰もやらないことをどんどん始めていたんですね。
でも、まったくの新機軸というわけではなくて、今すでにあるモノを組み合わせただけですからね。
ほんのちょっとの視点を変えるだけで生み出される価値がその後100年以上たった今でもこうして価値として存在しているわけです。
歴史になっちゃったわけですから、すごいですね。
その後イタリアにその話が流れ、遊び好きなイタリアの職人さんがこぞって取り入れ始めて今に至るってことでしょうか。
- まとめ
現代においては3つボタン以上の多段ボタンのジャケットはほぼ存在しないでしょう。
それが世の中うねりであり、その流れは今のところ変わることはないと思われます。
この段返り3つボタンはある意味生まれた当時は革新でしたが、2つボタンが全盛となった今では、時代のアンチテーゼとしてむしろ対照並列的な意味合いとしてむしろ価値が高まってくるのかもしれませんね。


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