ターナー(土方)です。
【スーツのパーツを覚えておきましょう】の第2弾です。
【後ろのスリット】
誰でも知っているこのパーツ。
後ろ見頃のスリットのことをベントと呼びます。
ventsとなります。空気を抜けるという意味からきています。
乗馬の時にまたぎやすいようにするととから始めたと言います。
ビジネススーツでは、主に2つ
・センターベント(ventsですがベントと呼びます)
・サイドベンツ(複数形なのでツと呼ぶのが正解)
ちなみに
・ノーベント(フォーマルはスリットなしです。馬に乗りません)
この3つをとりあえず覚えておきましょう。
ビジネスシーンにおいてはセンターかサイドが基本となります。
正直どちらがいいのかという優劣はありません。
今の時代は完全に好みでしょう。
そもそも着心地の違いはまずわからないはずです。
そういうパーツです。
個人的な印象ですが、すっきりスマートな後姿を印象付けたい場合はセンター、
オススメはしませんが、万一パンツのポケットに手を入れたい時にスマートに見えるので、その場合はサイド。
そんな感じです。
あとは、フォーマルウェアにおいてはセンターがベストです。
タキシードクラスになるとノーベントにします。
この辺りはボクに相談してくれれば問題ないでしょう。
ということで、
「後ろのスリット=ベント(ベンツ)」
ト と ツ を間違えないようにね。
次に、
【袖口のボタンホール】
袖口のボタンホールは切羽(セッパ)と呼びます。
なぜ切羽という名前にしたのかは謎です。
日本人は近代化をする前は、刀を持っていました。
その刀の鞘の端の部分を切羽といいます。
同じような意味としてとらえたのかもしれませんね。
さて、切羽には
・空き見せ
・本切羽
の2種類があります。
空き見せは、本物のボタンホールではなくて、飾りステッチのこと。メリット既成品などは袖の長さ調整がしやすいこと。
既製服では、袖の長さ調整というものがどうしても出てきます。
ですので、あまり本切羽はないように思います。また、袖は仕上げない状態にしているところもありますね。
購入するときに袖の長さを決めるような仕様です。
本切羽は本物のボタンホールになっています。
本開きともいいます。袖をめくることは現実にはありませんが、身に着ける人の満足感は高まるでしょう。
元々はドクターが袖をめくる為とも言われてますがね。
ビジネスにおいては、袖口はとても見られています。
対面形式の場合は結構ココが重要なポイントです。
ボタンなんて開かないからいいや、ではなくて、装いとして本切羽にする。
コストはそれほどかかるわけではありませんので、とてもオススメです。
見ている人は見てますよ!
というわけで、
「袖口のボタンホール=切羽」
です。
【特別におまけ】
袖口の釦は重ねるのが人気です。
発端はナポリの職人がお互いの腕を競い合うところから始まったそうですよ。
これはFacebookページで掲載しているものを加筆したものですけど、ブログには不定期に掲載します。
またいつか~。
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