土方洋(ヒジカタヒロシ)ニックネームのターナーです。
ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。
Super表記がすべてじゃない
定期的にこのことをお伝えしているような気がします。
オーダーメイドに限らず既製品でも織りネームの付いている品物にはこのSuperが記載されていることが多いことでしょう。
そしてひとたび調べれば山のように情報が飛び込んでくる。
chatGPTで調べてもいまいちピンとこないでしょう。
ということで、この数値に惑わされなくて大丈夫です。


この画像はスキャバルというベルギーに本社を構えるマーチャント(商社)の生地になります。
彼らは商社である以上コレクションは常時沢山ラインナップしています。
ボクの手元にあるだけでも10冊以上のコレクションがあって、実際はその約4倍くらいはあるんじゃないでしょうか。
もう訳が分からないくらいに沢山あります。
間違いなく世界でトップに位置するブランドです。
そのスキャバル社がメインコレクションとしている生地はだいたいSuper100’S~110’Sくらいです。
数値マニアのかたしたら物足りないと思うでしょう。
でもね、画像をみてください。
この色気を感じる艶となめらかさとハリコシが両立した質感を。
いいでしょう?
生地の良し悪しは単純に表記されているスコアだけじゃないってことです。
そもそもその表記が合っているのかどうかという問題もありますし、その原毛をどのように紡績し、そして織り上げるのか、仕上げるのかによってまったく別物になります。
もちろん高Super表記ももちろんいいですよ。
ただそれだけが判断基準ではないですよってことです。
使ってナンボのスーツなのであれば、このSuper表記の優先順位は下げても何の問題もありません。
むしろそのほうがオススメの場合もあります。
自分の目的はなんなのか?
スーツに何を求めるのか?
そのスーツによってどんな経験をしたいのか?
そのあたりから絞りこんでみて下さいね。
それにしてもこのスキャバルという会社の生地は本当によいですね。
改めてオススメです。
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