土方洋(ヒジカタヒロシ)ニックネームのターナーです。
ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。
あらゆるところでコストが上がっています。
長引くデフレからインフレに流れを持っていく国の方針ですから致し方ない。
それにしても少し前までは、色々なメディアやSNSで日本は安すぎてヤバいじゃん・・・的なことが大量に流されていたんですけどね。
アメリカじゃ某職人の年収はウン千万ですとか、ラーメン一杯いくらとかですね。
とか言っていたのが一気に手のひら返しで、完全にスタグフレーションじゃないかとなりました。
国家や、その先にある為替をコントロールしている大きな存在がそう判断している以上我々はより一層頑張らなければならないってことですね。
頑張った分だけ自分に返ってくるという流れを作らないと。
このままだとFRBが利下げをちらつかせているのでさらに荒れることになりそうですから、結局は頑張らないとってことには変わりはないんですけどね。
ということで、アパレルもコストアップを迫られています。
当然オーダーメイドの世界も例外ではありません。
これは単純に生地の値段が上がっているというだけではなく、その一着に対してかかっているコストのすべてにおいて上がってしまっていることを差します。
ココアッソもいくつかの羅紗屋さんや工房とお付き合いがあり、打ち合わせや展示会に参加しているわけですが、総じてみな同じ状況です。
何が言いたいかと言いますと、それだけ多くの人たちがその一着に想いを込めてお仕事をしているということです。
その人たちも幸せになる為に頑張っているのです。
だってその人たちも便乗したいわけではなく、どうしても上げざるを得ないからそうしているわけです。
そこに値切ることなんてもうありえないのです。
もう一つはココアッソとしてはコストカットというチープな作品にはしたくないのです。
ハッキリ言って、お値段据え置きというところは何かしらのコストカットをしているか、誰かが泣いているか・・・です。
それはアカンでしょ。
例えば近年では新築マンションが異様なまでに高騰していますが、内容を見てみると専有面積調整や設備仕様、建材のコストカットが目立ちますよね。
リーマンショック前のマンションと比べると物足りないのに、値段は凄いことになっているとか。
話が逸れてしまいますのでまとめますと、ココアッソとしてはこれまで通り、しっかりキッチリ手間暇をかけて愛用の一着になるようにお仕立てしてまいります。
手抜きはしません。
そしてそこには本当に多くの人が関わっていまして、その方たちも幸せになっていただけることが明日に繋がると確信しています。
ですから今までとちょっと価格を変更しています。
何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。
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