土方洋(ヒジカタヒロシ)ニックネームのターナーです。
ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。
ドイトンコーヒー
ご存知でしょうか。
近年出回り始めたタイ産のコーヒー豆です。
コーヒーハンターの異名を持つ川島さんが現地指導をしていたあのコーヒー豆ですね。
数年前に川島さんとお話をする機会がありまして、たまたま通りがかったカルデイで見つけて購入しました。
彼の話では、元々このタイとミャンマー、ラオスあたりのこのデルタ地帯は麻薬栽培の一大産地だったそうです。
それをちゃんとした農業に転換させ、自立した生活を送れるようにしたいとおっしゃっておられたのを覚えています。
美味しいコーヒー豆を栽培するにはどんな場所でも良いわけではなく、丁度良い環境が必要なのです。
特にスペシャリティコーヒーに使われるアラビカ種はその生育環境が大変だったりします。
一般に赤道直下の暑い地方を思い浮かべるかと思いますが、実はそうではないんですよ。
気温の寒暖差がないと生育しないので、さらに高山地帯である必要があるのです。
標高で言うと2000m前後くらいですね。
そうなると結構場所が限られてしまうのです。
それとそんな環境で正しく農園として管理させていくもの大変ですよね。
このデルタ地帯はそんなコーヒーの栽培に適しているのでしょう。
そして、麻薬も好き好んでしているわけではなく、そこに住む民族の方たちが生活をする為に栽培しているだけなんですね。
それをサスティナブルでかつ正当な対価として報酬を受け取ることが出来る農園に変えていく。
ずっと現地に入り途方もない労力をかけていることをお話していたのを記憶しています。
今では手軽にどこでも深く考えることもなくコーヒー飲料を口にすることが出来ます。
その一杯のコーヒーには膨大な人の手間を想いが詰まっているのです。
そんなことを考えてみるといつものコーヒーもちょっと美味しく感じるのではないでしょうか。
同じことがスーツに言えます。
ウールを生産する為に牧場を運営されている方たち、繊細な糸を作り上げる紡績、そして我々が目にする綺麗な織物、そしてそれを形にする縫製と、あげればキリがないくらいに多くの人の手間と情熱が詰まっています。
愛用の一着を永く楽しんでいただくためにそんなところに想いを馳せてみるのもよいのではないでしょうか。
コーヒーもスーツもその想いを感じてみる。
サスティナブル視点でもおススメです。
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