ターナー(土方)です。
ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。
地方に出張すると思うことがあります。
都内が中心の活動が多いと見えてこない部分があって、それに気が付くこと。
衣替えという文化
日本には四季があってそれはどこでも変わりませんし、脈々と受け継がれてきたこの衣替えという文化は等しく同じなんですね。
もちろん気候の違いはありますから時期的に多少の誤差はありますが、そんなのは微差に過ぎません。
すごいですよね。
改めてこの素晴らしい文化であるこの衣替えを次の世代に伝えていきたいと思います。
今こうしてアパレル業界の端くれに入る以上、安易に目先の我欲に走るだけでは益々混乱した時代になってしまうような気がします。
この十数年で衣服に関する文化はすっかり変わってしまいました。
その良し悪しを論じるのは後世の人たちに回せればいいのであって、ボク達世代は判断する必要はないでしょう。
ただ言えるのは、アパレル全般が目先の利益、小手先の行き当たりばったりの策に溺れてしまい服飾文化という部分がおろそかになっているという事実は間違いが無いでしょう。
衣食住という人間が生活する上での本質となる部分はまさに文化そのものです。
人間の営みが生み出していくものです。
その中の一つである衣という文化は、身を守るといった根源的な欲求や人間としての尊厳、プライドを守り維持するといったとても大切な部分だと思っています。
一企業が営利のために走る行為がいつの間にかこの文化を変質させていくことは過去の歴史をみればわかります。
ただ歴史上ここまでモノが溢れてしまった時代は過去になく、ビジネスモデルが成立しにくく模索していてるのも事実でしょう。
話が逸れていってしまうので(苦笑)
この衣替えと言いう文化は素晴らしいです。
それだけで季節が変わってということが実感出来るのですから。
自分だけではなく、周りにいるかかわりのある人達にもそれは伝播していきます。
どの地域にお伺いしてもこれは変わりません。
ボクもプロの仕立屋として正しく継承して、次世代につなげていきたいと思います。
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