土方洋(ヒジカタヒロシ)ニックネームのターナーです。
ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。
パンツのタックの数はお好みで
多様な着こなしが楽しめる時代になりました。
それはすなわち色々なデザインが認められるということですね。
ジャケットも単純に二つボタンか三つボタンかなどではなくもっと沢山の選択肢の中からチョイス出来るようになっています。
今回はパンツのシルエットや履き心地に直結するタックの数について。
もうタイトルそのものですが、お好みで選んで大丈夫です!
タックの数は大きく分けて3種類
現在普通の使うパンツのタックの数は大きく分けて3種類です。
ノータック、ワンタック、ツータック
さらに増やす選択肢もありますが、趣味性が高くなり過ぎてしまいますので実用面から考えたらこの3つでしょう。
それぞれに良さがありますのでどれがいいかは一概には言えないところではあります。
自分の価値観、立場、なりたい未来から選択してみるのがいいでしょう。
それでは簡単にそれぞれのパンツをご紹介してみます。
- ノータック
少し前まではほぼノータック一択だった時代がありました。
現在でも一番多いのがのノータックです。
やはりスッキリしたシルエットというのは好感度が高いからでしょう。
ちなみにフィットさせることとキツくなるのは別の話です。
タックあろうがなかろうがヒップ回りや太もも周りなどの大きさに合わせて作成をしていきますので、スマートさと着心地を両立させることが出来るのがオーダーメイドの良さでしょうか。
- ワンタック
後述するツータックとノータックの中間に位置するのがワンタックです。
スッキリしたシルエットとタック一本分の広がり感からくる快適さの両方をバランスよく整えてあげるのがワンタックとなります。
基本は大きすぎずノータックに近い方向の仕様にするのがオススメです。
タックを一本追加することによって、股上もノータックに比べてほんの少し深く取るようにするとその快適さが増してきて座った時などのツッパリ感が軽減します。
タック付きパンツを試してみたい時はまずは一本入れたこの仕様から始めてみて下さい。
- ツータック
タックを2本入れたツータック仕様は現在業界の流れ的に一番仕掛けられているデザインになります。
シルエットはスリムにすることを目的にするのではなく、必要量よりもすこし大き目のヒップ回りにしたゆったり感を演出するのが今風になっています。
これは当然好みや、目的に合わせて作成をしますが、近年のオーバーサイズシルエットが浸透している現在はノータックやワンタックとは少し方向性を変えていくようなパンツになってきています。
とはいえ裾口にかけてテーパードにしていくようなシルエットにするとゆったりしつつもスッキリしたシルエットになりますので、リアルなビジネススタイルにも、ビジネスカジュアル的なパンツにも対応できます。
さらにどのデザインのパンツにも共通していますが、ストレッチ性のある生地を選ぶとその伸縮性でさらに快適さがアップしますよ。
今の旬のパンツを作成するならこのデザインがオススメです。
タックの数は増やせばいいのではなくあくまでも全体のバランスから決めてみるとよいでしょう。
自分の好み、立場としてどのような装いが必要なのかを考えてみましょう。
もし迷ってしまった場合は流されるままに作成してしまうのではなく、じっくりと相談してみることをオススメします。
もちろんココアッソは予約制にしていますから、そんなお悩みを解決するカウンセリングにしっかりお時間をとっております。
オーダーメイドとはただたんに作ることが目的ではありません。
その作成した世界に一着しかない自分専用のスーツでどうなりたいか。
その目標の為にに使うことに意味があるはずですから。
時代は益々多様化をみせています。
自分にとってなにが正解かが分かりにくい時代、パンツの選択もじっくり検討してみてくださいね。
もちろんココアッソまでご相談もお待ちしております。


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