土方洋(ヒジカタヒロシ)ニックネームのターナーです。
ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。
ドレスシャツとカジュアルシャツの違い
同じシャツでありながらもこの二つの種類の違いはなんでしょうか?
そして我々ビジネスパーソンはこの夏季シーズンに使うべきシャツはどちらなのでしょうか。
そんなお話です。
- ドレスとカジュアル
ドレスシャツとはその名の通り、装いを大切にする場において着用することを前提に作らたシャツのことを言います。
いわゆる身だしなみであったりマナーを求められる状況において、安心できる一枚ですね。
例えばフォーマルな場においてみなさんはどんなシャツを着用されますか?
場と空気を読めば何を選択するべきかは答えはすぐに出るはずです。
ビジネスの場に置き換えても同様ですね。
ドレスシャツとは相手へのおもてなし、思いやりを考えたシャツということですね。
カジュアルシャツとは、その名の通り普段着として着用するシャツのことです。
当たり前ではありますが、その普段着感を演出する場においてはオンだろうとオフだろうと装いとして機能します。
お休みの日に仕事モードから切り替えたいときに着用したいのではないでしょうか。
逆に仕事ではない服装を求められる場においては使いたいところですよね。
では、具体的にどんなところが違うのでしょうか?
大きく分けて3つ挙げてみましょう
・着丈
カジュアルシャツはその形態上さまざまなバリエーションがありますから一概に言えないですが、着丈はドレスシャツに比べて短めが多いです。
これはパンツから出して着用することを意図して作られているからですね。
一番分かりやすいのは開襟シャツやアロハは着丈裾が水平になっていますが、たいしてドレスシャツはフロントとヒップ回りを長くしています。
ドレスシャツの起源は肌着とされていて、元々はこのフロントヒップ回りを股の下で留めて着用していたことの名残りなのです。
ドレスシャツで着丈が短いものはないのはこのためで、もちろんパンツの上に出して着用することは想定していない長さになっているということですね。
・芯地
ドレスシャツはその性質上タイドアップが出来るように襟周りや袖口に芯地を入れています。
ヨレヨレにならない為ですね。
カジュアルシャツにはこの概念がありませんから、芯地を入れることはないでしょう。
むしろそのほうがオフ感がでて良いはずです。
近年はノータイやカジュアルダウンを求めるビジネススタイルも多くはなっていますので、オーダーメイドでドレスシャツを作成するときにあえてこの芯地を柔らかいものにするなんてことも最近は多くなりました。
ですから襟周りは段々とこのドレスとカジュアルの垣根がなくなりつつありますね。
・サイズ感
サイズ感もその形態によって実に様々ですが、大きなくくりとしてはカジュアルはゆったり目、ドレスはピッタリ目になるでしょう。
現代のドレスシャツに求められるサイズ感はよりフィットしたシルエットや着心地が良いとされていますし、確かにダボダボのシャツでは今のスーツスタイルとコーディネートすることは不可能でしょう。
カジュアルは千差万別ですが、レディスものから流れてきたよりオーバーサイズなデザインが多くなってきていますよね。
若い子はSサイズが丁度良い方でもあえてLLを選ぶ的な着こなしも好まれるようですね。
ボクと同世代の人は真似しちゃいけないですからね。
- ドレスシャツとカジュアルシャツは似て異なる属性を持っている
我々のような元々スーツを着用していたビジネスパーソンはビジネスカジュアルというスタイルを取り入れることになっても、使うべきシャツはドレスシャツがオススメです。
カジュアルというその線引きが曖昧で誰もが様々な解釈をすることが出来るところにまで手を伸ばしてしまうと、ただの休日のオジサン化してしまう可能性があります。
休日の余暇を楽しむのであればリラックススタイルとしてカジュアルのカテゴリシャツで楽しむ。
ビジネスの場ではドレスのカテゴリのシャツで装いを整える。
オーダーメイドだとカスタマイズでカッチリするのではなくリラックス感を演出する一枚にしたりと色々な選択肢もあります。
ご自身のブランディングや方向性によって選ぶ道は分かれてきますので確かに迷ってしまいますよね。
今の時代にカッコ良く見られるビジネスシャツスタイルは、カジュアルっぽく見えるようなさりげなく柔らかいデザインとシルエットでしょう。
パリパリかダボダボかではなくそのいいとこどりなシャツといったところでしょうか。
ドレスシャツとカジュアルは似て異なる属性があります。
上手く使い分けて素敵なシャツライフを過ごしてくださいね!
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