土方洋(ヒジカタヒロシ)ニックネームのターナーです。
ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。
2014年に創業したココアッソも9年目に入りました。
立ち上げたばかりの頭の中はこんな先までまったく考えていませんでした。
それが気が付けば・・・という毎度おなじみの決め台詞で今日に至ります。
そして先日気が付いたこと。
アパレルの世界に入って30年になります
- 30年という年月
そう本当に何も考えていなかったのですが、出張先でとある方との会話で気づかされました。
もう30年になるんです。
アパレルと言う世界は非常に面白く、時代の流れを見ることが出来るのです。
世界がどうなっていくのか、どこに向かっているのかを読むことも出来るのです。
ガムシャラだった時はそんなことはまったく考えていませんでしたが、段々と大人の階段を上らせていただくにつれてそんなことはなんとなく考えていました。
特にココアッソを立ち上げた時には、それまでの制約がすべて解放され何でも自分の自由裁量で行えるようになりましたので、より時代の流れを読むことはしてきました。
世界の動き、情勢、マーケットの流れなどはチェックするようになっています。
たかがアパレルですが、されどアパレルなんです。
結構面白いのですよ。
そしてこの30年という年月の重みも実感しております。
ボクの立ち位置は大前氏的な表現で言えばスペシャリストになります。
この世代では大きく分けてゼネラリストかスペシャリストの二手に分かれていきます。
どちらが良いかではなくて、気が付けばスペシャリストの道に入っていたという感じです。
もっともボクのような仕立屋として独立している人達は概ねスペシャリストでもありゼネラリストでもあるはずですけどね。
いずれにしても、このような月日が流れてきたことに驚きます。
頭の中はまだ30代とさして変わらないものですから(苦笑)
大人になりきれていないという感じでしょうかね。
ただし時代を読み解き、それを形にしていくことに関しては誰よりも本気で考え、より先を見据えています。
オーダースーツとはすでに完成された世界ではないというのがボクの考えですから。
過去も当然リスペクトしつつも、時代の文化を取り入れて進化させていくこともまた重要です。
省くのではなく、継ぎ足していくのでもなく、新しく生み出していくこと。
普段何気なく使っているスーツも見えない、気が付かない部分は毎年変化しています。
ココアッソは実はちょっとずつリファインを繰り替えています。
ですから2014年と2022年のモデルは同じではないのです。
すでに来年に向けて新しい構想も出来上がっております。
時代に適応する服装とは何なのか?
その加速する文化の流れに対してボクがどのようにお悩み事を解決させていくことが出来るのか。
これら飽くなき情熱をこれからも益々真摯に仕立道に向き合い、表現していきたいと考えております。
30年やってきたということは・・・
あと30年は出来る!ということです!!
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