土方洋(ヒジカタヒロシ)ニックネームのターナーです。
ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。
こんな記事を見かけました。
絶対に切っちゃダメ!ネクタイからピヨッと出た糸、注意喚起が話題に ←外部サイトに飛びます
結構大事なので載せてみます。
ボクも以前に何度かこの手の記事を書いていたと思いますが、いつなのか思い出せないので改めて書き直そうかと思っていたところにタイムリーな外部記事でした。
ということで本題です。
ネクタイの裏側をめくるとピヨッと飛び出ている糸がある場合があります。
これは切っちゃダメ!
引っ張ってもダメ!
触っちゃダメ!くらいにそのままにしておいてください。
誰もがこの手の糸を見つけると・・・
無性に引っ張りたい・・・・
ブチっとちぎりたい・・・
プチプチクッションが目の前にあるとプチプチしたくてたまらなくなるのと同じくらいにじっとしていられなくなると思います(苦笑)
だからこそ事前に知識として理解していて欲しいのであります。
これは触れ得ざる者くらいにノータッチで放置一択が正解です。
- 飛び出ている糸には意味がある
この飛び出てる糸はいったいなんなのでしょうか?
ただの縫製不良?
何かで引っかけてしまい飛び出てしまった?
ではないんです。
これはネクタイを締めた時に生地がよじれます。
その際に縫い糸も一緒によじれてしまいます。
生地は引っ張ってもよじれても織物ですから大丈夫なのですが、縫い糸はそうもいかずに切れてしまいます。
その糸が切れないようにわざと余らせているのです。
このピヨッと出ている分はネクタイを引っ張っても伸ばしてもその動きに縫い糸はついてこれるということですね。
なのでこの糸を切ってしまうと、ネクタイそのものがほぐれてしまうことになるのです。
ということでこの糸にもちゃんと意味があるんですね。
ちなみにこのピヨッと飛び出ている糸がないネクタイも存在します。
比較的安価なネクタイはまず無いはずです。
これはコストが関係しています。
逆に言えばこのように糸が飛び出ているネクタイはちゃんと手間をかけて作られた優秀なネクタイということですね。
これがあるかどうかがネクタイの良し悪しの判断をする一つの目安にはなるはずです。
無いからといってダメとは限りませんけどね。
必ずしも必要ではないけど、実は大切な意味があるのがこのネクタイの裏側にピヨッと飛び出ている糸なのです。
基本は触らないように、というか見ることもないでしょうから気が付かなくて良いです。
ただしふと目に付いた時にこの記事を思い出していただければ幸いです。
やっぱりネクタイって良いですよね!
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