土方洋(ヒジカタヒロシ)ニックネームのターナーです。
ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。
こんなニュースが先日ありましたね。
通販の安い「カシミヤ100%」にご用心 消費者庁が3社の社名公表←朝日新聞の記事に飛びます
簡単に言えば、販売されていたのはカシミア素材ではなくただの化繊系素材でしたって話。
ま、アマゾンの是非はともかくとして、こういうのには騙される人はボクのブログの読者にはいらっしゃらないと思いますが、一応注意喚起として。
- 安すぎることにには理由がある
世の中そんなにうまい話はありません。
ワンルームマンション投資でFIRE!!なんてことはあり得ないのと同じです。
偽物をつかまされるのがオチですね。
胡散臭い不動産投資で逃げ道を塞がれるようなことはマフラーくらいではありませんけど、使い物にならないそのブツは残ってしまいます。
この記事のマフラーがもしも本物でこの価格だったならば即、業者がごっそりと買い漁りますから。
それだけありえないのは普通で考えれば分かります。
カシミアという素材はそれだけ高額な素材です。
ぼったくるような価格にはなりませんが、化繊系と同じで手に入れることは絶対に不可能です。
商いの仕組みやその他の取引など複雑なことは置いておいても、それだけコストはかかる素材ですからね。
アパレルの世界には俗にいうバッタ屋という存在があります。
売るに売れなくなったワケありなアパレル製品が最後はそこで一箱〇〇円とかで取引されるダークサイドだけどなくてはならないバッタ屋さん経由でも流石に手に入らない。
そんなアイテムがこの価格でスマホでポチで購入はないのです。
安すぎるには理由があるということです。
しょぼい偽物かワケありか・・・
サステナビリティという観点からするとアパレル業界は何かと叩かれますが、それでもその生産者たちから製品になるまでに関わる多くの人達がいるのは間違いありません。
そこには確かにコストがかかっていてそれは正当な対価であります。
そこはケチれないです。
規模でディスカウントというのが今までの流れではあったわけですが、少なくともこれから人口減少が本格化していく日本においては通用しなくなっていきますからね。
少ないボリュームなのに大規模と同じ取引は出来ませんよね。
もしもそれで生産者がいなくなってしまったら・・・
現実に織物工場や縫製工場が日本から消えてなくなりそうな事実を見ればわかる通りです。
安くお得にお買い物というのはこれから年末から年明けにかけてのバーゲン時期ならではのイベントではあり楽しみではあります。
ただね、こういうすぐにばれるようなフェイクにはくれぐれもお気をつけ下さいね。
ちなみに・・・
ココアッソのカシミア素材は本物です!!
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