土方洋(ヒジカタヒロシ)ニックネームのターナーです。
ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。
毎日同じ服を着ると生産性が上がるのか?
先日こんな記事をネット上で見つけました。
毎日同じ服を着ると生産性が上がる?…ジョブズの戦略を試してみた←外部サイトに飛びます
大成功を収めた人の多くには、毎日同じ服を着るという共通の習慣がある、ということで記事の執筆者が実際に試してみたという話です。
仕立屋的にこれをどう思うか?
というのが今回の内容です。
- 本質を理解出来るとある意味正解になる
結論はファジーな言い回しになりますが、ある意味正解ともいえるしその真意を知らずに真似しても効果はないどころかむしろパフォーマンスダウンになるとも言えます。
ボクが提唱している営業支援スーツの概念は似て異なりますので、単純に言えないのですが、その仕組みを理解すると効能を発揮し始めます。
この記事の執筆者も効能は無かったと書いています通り、ただ真似しても無意味です。
むしろ良くない習慣を身に着けてしまいかねません。
そもそもどんな業界で、どんな職種のどの立場なのかでもまったく違うことになりますから、たとえジョブス信者であっても形から入ることはあんまりないんじゃないかと思いますけども。
記事の内容はごらんになれば分かるかと思いますので、割愛致しまして、ボクの提唱する概念をおさらいしましょう。
ボクは基本同じような服(全く同じではない服)を複数着揃えていくことをオススメしています。
何故か?
ブランディングの為
個の時代と言われるようになってずいぶん経ちますが、今現在も益々この「個」を確立したした方の優位性が際立つようになっています。
我々「スーツを着用するビジネスパーソン」にとって、その他大勢か固有名詞になるかで大きく差が出てくることは間違いありませんよね。
その固有名詞になる為のブランディングが必要になってきます。
それを装いという着こなしで確立するためには「同じような服」を揃えていくのは有効ということです。
具体的にはスーツ=自分にまで落とし込みをすることが出来るくらいに自分の着こなしを実践するだけです。
あのスーツの人いますか?と言われるくらいに自分とスーツをリンクさせることが出来るようになると、確実に記憶に残ることになります。
ようは色や形という概念的要素は人の記憶に残りやすいわけで、その心理的特性を利用するということですね。
その為にはいついかなる時もベストな自分でいる必要があります。
そしていつでも自分のウリを表現している必要もあります。
それは即ちいつでも同じような服が必要ということになるのです。
この同じような服というのは、つまらない服ということではありません。
綿密に計算された自分を高める服であり、そして自分の立場を正しく認知させる服を揃えること言うことです。
ですから勝負服は不要といつも申し上げています。
いつでもどこでもその日常が勝負服となっているからですね。
自分をブランディングする為のスーツという概念は、その本質を理解すると同じ服を着ることによって成功に向かっていくということと近いしい意味合いになるがゆえにある意味正解ということになるのですね。
だってジョブス=あの姿で誰もが認識しているでしょう?
それを自分も実践すればよいのです。
今回ご紹介した外部記事ではその連続した選択をする手間を省くことによって重大な決断にエネルギーを注ぐことが出来るとありますし、ジョブスもその為に同じ服を着ていたと言っていましたよね。
もしクリエイターならそれでよいですが、我々スーツを着用するビジネスパーソンはまったく同じスーツは止めた方が良いです。
何故か?
それって制服でしょ。
もう学生じゃないんですから。
前の晩に翌朝に何を着用するのかを迷わずにセレクトしやすく(朝決めるのではなく前の晩に着る服は決めよう)、且つその選択が常に正解である服装を一週間分用意していたのであれば、もう無敵でしょう。
毎日が自信を持ってビジネスに取り組めるはずです。
だからこそ成果として現れてくるというわけです。
長年この服飾の世界にいて、ほんの一握り存在する尋常ないくらいに成功の階段を上っていく人は確実にこれを実践しているのを見てきました。
それはプロの仕立屋としてずっと見守ってきましたから間違いのない真実です。
- まとめ
形から入るのは間違っていません。
あとはそれを理解して、信じて行動するだけです。
正しい選択をして結果を出していきましょうね!
もちろん分からないことだらけだと思います。
そういう時こそ、プロに相談するのが近道です。
どうぞご遠慮なくご相談くださいね。
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