土方洋(ヒジカタヒロシ)ニックネームのターナーです。
ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。
略礼服という日本のフォーマルウェアがあります。
冠婚葬祭あらゆる祭事にこれ一着で対応出来るという素晴らしい服飾文化です。
マナー講師や服飾評論家の方々からは認めたくないスタイルですが、日本人にとってなくてはならない一番重要な礼服がこの略礼服ですね。
仕立屋としてボクはこの略礼服は理にかなっている理想の礼服として認めていますし、現実に一番ご注文があります。
日本の住宅事情における収納スペースや、そもそもいつ着るかも分からない礼服に膨大なコストをかけること自体がナンセンスですからね。
正統派の仕立屋であるボクは略礼服は正式の礼服であると宣言しておりますよ。
さて、ここ数日にわたり礼服特集的な内容をずっと続けておりますが、どちらかというと葬祭、弔事における使い方ばかりでしたので、慶事における着こなしのポイントを一つご紹介いたします。
それがタイトルであります。
シルバーベスト
仕立屋的にはベストと呼びます。
既製品に慣れていらっしゃる方的に呼べばジレになるでしょうか。
表現は違えど同じアイテムであります。
これを使うだけでぐっとフォーマルな装いにすることが出来ます。
主役の座を奪わない位の華やかさを演出しよう
慶事という席において主役はあくまでもご本人たちですね。
それを超えるような装いは避けるのは当たり前として、そしてその次の主賓(最上位のゲスト)としての立ち位置の方を引き立てる位の装いが求められます。
目立ちすぎてもどうかと思いますからね。
フォーマルを着用する場とはあくまでもフォーマルな振る舞いが求められるということです。
それを着こなしで表現をするのが紳士としての嗜みということです。
そして略礼服でどう表現するのかという部分においてさりげなく大人な華やかさをを演出するのにうってつけなのがベストですね。
それもシルバーベストがおススメです。
ジャケット共布の黒いベストと違い胸元に祝う演出をすることが出来ます。
そして、派手過ぎないのもポイントですね。
宴席ですから地味過ぎず、且つ主役の座を引き立てる着こなしになります。
もちろんシャツは白でタイもシルバーにすればフォーマル感も上がりますし、弔事を違ってチーフや光物のアクセサリーも使用可能です。
略礼服とは冠婚葬祭あらゆる状況で着用出来る素晴らしい礼服です。
あとはその場に合わせてほんの少しだけ手を加えてくだけで良いのです。
弔事では洒落事は使用しない、逆に慶事では程よく祝福を装いで表現する。
ベスト一つで大きくその雰囲気を演出することが出来るでしょう。
ご参考になれば幸いです。
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