土方洋(ヒジカタヒロシ)ニックネームのターナーです。
ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。
8年目に入り、ほんの少しだけ過去を振り返ろうと思います。
どうしてここまで続けてこれているのかということを。
思うに風呂敷を広げ過ぎずにコツコツやってきたからではないでしょうか。
どの業界にもいらっしゃるのでしょうけど、大風呂敷を広げて大々的にコストをかけておきながら尻つぼみになっていく、身の丈に合わないような拡大路線を突っ走って投入した資金を回収できなくなっている、なんてことは往々にしてあることだと思っていますし、現実にそんなパッと表れて消えていく同業者を多く見てきました。
その昔リスクを取らないと大きくはなれないとご指導賜ったこともありましたが、その後にこのコロナ禍という状況になり、結果的にですがコツコツやってきたことが功を奏したという感じでしょうか。
気負わずに、背伸びをせずに、ありのままの自分であることを心が得ていましたし、損得とは違う価値観で物事を判断することしていました。
オーダーメイドスーツというのはとても曖昧で範囲が広い。
一万円台で作れますと謳うところから数十万円からスタートするようなところまで全部がオーダーメイドスーツというひとくくりになっています。
それがなんであれオーダーメイドであることを宣伝しても何の問題もない時代です。
折しも創業した2014年はiPhone6が登場し、スマートフォンが大衆にいき渡っていった時代でした。
FacebookをはじめとするSNSもこのあたりから多くの人が使い始め、誰もがいつでもどこもで情報をてにいれることが出来るようになっていました。
そんな時代の過渡期に自分はどういう存在なのか、どの立ち位置なのか、生き残るにはどうすればよいのかを考えていたのを覚えています。
嘘はつきたくない。
人を騙してまで、お客さまや社員、スタッフにまで誤魔化し、恫喝し、売り上げを取ること、自身の保身しか考えないような醜い存在を目の当りにして、嫌気がさしたってことですね。
ありのままの正直でいようと、肩の力を抜いて自分が望んだ仕立道を楽しもうと、そしてそれを伝えていけばよいのではないかと考えていました。
何の当てもない状態で、しかも全く地縁もない恵比寿にやってきて、お金もかけずにやってこれたのはホントにこの楽しさを伝えてきたからだけなんじゃないでしょうか。
その中で続けているのかブログの更新ですね。
1,000記事書いたら奇跡が起こるよと言われて始めたのがきっかけで、今のところ創業してから毎日更新継続中です。
その膨大になっているボクの書き連ねた情報がネットの海で泳いでくれていて知りたい人に届けてくれる。
そこから縁が生まれる。
そして面白いのが、無理したことは一切発信していませんのでラクなんですよね。
ぼくにとってストレスがない。
そしてそのボクの価値観に共感していいただける方と繋がらさせて頂くことが出来ますのでさらにストレスがない。
こんなに楽しくて良いのだろうかとちょっと疑問に思うことろはありますが、概ね肉体的にも精神的にも健康で今日に至ります。
今後については色々と考えておりまして、少しづつではありますが、変化をさせていきたいなと思っております。
また発信していくコンテンツ等もリフレッシュとリニューアルをしていきより見やすく楽しくしていきたいですし、もっと読者のみなさんと繋がれるような双方向の場も作れればとも思っております。
そして最後になりますが、仕立ての道に関してはこれからも探求することを怠らずに、日々精進してまいります。
この道にゴールはなく永遠に進み続けることが求められるというのがボクの価値観です。
歩みを止めるのは簡単ですし、自分で言うのもおこがましいですが、ボクの能力は達人クラスに到達していますから、現状維持をすることも可能ではあります。
日頃から申し上げていることではありますが、服飾とは文化です。
文化とは日々変化をしていくわけで、その文化そのものを表す服飾もまた時代に合わせて変わっていきます。
オーダーメイドとはただ作成すればよいとうことはなく、その着る人の人生をどう表現するか、彩るか、そして心を満たせるかということだというのがボクの仕立道の根本原理です。
よって、この時代の変化に常に適応していく為には永遠に歩みを止めることはないのです。
そしてそれがボクの希望でもあり、何よりも楽しさに繋がりますからね。
ちょびっとだけ長くなりましたが、これからもボクはボクらしく正統なる仕立道を極めべく頑張ります。
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