土方洋(ヒジカタヒロシ)ニックネームのターナーです。
ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。
ココアッソはご注文頂くその一着一着の生地を仕入れて、ボクが検品しています。
ここは誰かに任すことはなく、日々生地を眺めています。
その生地のコンディションや風合いといった特徴をボクが確認することによってより精度を高めた一着にしたいからです。
手間はかかりますが、その分良いこともあるのです。
効率という面においては、省きたくなる部分ではありまし、ほとんどのチェーン店系では現物販売以外はほとんどこの仕立てる生地を触ることもないでしょう(工場に在庫があるので)。
システムとしてはその方が良いのですが、ボクはあえてめんどくさいほうが好きなのです。
やっぱり、仕立屋さんですから生地に触れてナンボなのです。
ハサミの入れ方すら知らない仕立屋さんとかあり得ないでしょ。
梳毛糸と紡毛糸と使った生地の違いとか、Super表記と番手を混同しているとかプロとしてどうなのってなりますからね。
そうじゃなくて、やっぱり本物の生地を見て触れた時の感動を大切にしたいんですよね。
生地が入荷し広げた時に、思わずニヤッとしちゃうくらい楽しいひと時です。
これはね、飽きがくるどころかずっと触れていたいくらいなのですよ。
検品を忘れてしまうくらいに眺めていたいという欲求に駆られるくらい最高の瞬間であり、学びの時でもあります。
触れてみることによって得られる情報は何物にも代えがたい財産として蓄積されていきます。
これはまさに役得と言いますか、この仕事をさせていただく上で幸せに感じるのです。
確かに時短で数をこなすならば、省きたくなるところではありますが、どちらが良いかと言われればボクはやっぱり手間をかけてその一着の生地を自ら検品していきたい。
ですから、冒頭の画像とか、特に補正とか何もしていませんよ。
iPhone8でただ撮っただけの一枚です。
どうです?
だんだん新しい一着が欲しくなってきませんか!?
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