ターナー(土方)です。
ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。
Q.今スーツを作りたいのですがどんな生地を選べばいいんですか?
誰もが最初に考えて、どうすればいいか悩む部分ですよね。
今回はこれから秋に向かって選択するならどうすればいいかのボクなりの回答です。
A.現実的に使うなら目風のキレイな生地がおススメです。
丁度今のタイミングだとオーダースーツの世界では秋冬を意識した生地でご準備される方が多くなっている、といいますかほとんどの方が秋冬物で準備されています。
では、いざ秋冬物がいいと考えたときに、どういう生地があってどのあたりを基準に選択すればいいのか?と悩まれるかもしれません。
すでにオーダースーツ、ないしスーツを熟知し数多く経験されてきたのであれば迷うことはないと思いますが、そこに到達している人はほんのごく少数の選ばれた方だけです。
ほとんど人は世の中に存在している生地、秋冬の生地がどれだけ存在しているのかなんてまずわからないはずです。
だって、そんなに毎日生地に触れることはないはず。
スーツ屋さんに毎週出入りしている人なんてそうそういらっしゃらないでしょう。
数年に一度買い替えで利用するくらいが普通なんですから、わからなくて当たり前です。
ただ、あまりにもわからなさすぎると、よほど信頼しているスーツ屋さんがいらっしゃらない限りどうしていいかホントわからないですよね。
雑誌を見ようが何を見ようがピンとこないし、かといって下見とか出来ないし・・・
意外にスーツを新調するって難しいですよね。
わからな過ぎて、良いか悪いか、自分に合っているかどうかよりもいかにして早く済ませてしまうかを男性は選択しがちかもしれません。
じっくり腹を割って正直に相談ってしにくいですよね。
と、そこで!
もう一歩踏み出してちゃんとスーツを作りたい!
と思ったときに上記の答え参考にしてみてください。
え?
これだけじゃわからない?
では、もう少し補足説明しましょう。
- ケバのないツヤのある目風のキレイな生地が使える理由
オーダースーツをファッションとしてとらえてしまうと、どんどんマニアックな方向に向かってしまいます。
色柄もそうですが、素材感もファッション誌で煽るような現実離れした生地になってしまいます。
それだと使えない一着になってしまうかもしれません。
そこでまず選択するべき生地としてツヤのある目風のキレイな生地がおススメなのです。
ポイントを二つ挙げてみますね。
1.日本ではツヤのある生地=良い生地という認識が一般化しています
レアリティやブランド、金額に関わらず、ほとんどの人がツヤを良いと判定していますし、それはおそらく無意識のうちにみなさんもそうだと思っているはず。
このポイントを有効利用した方が使える一着になるはずです。
2.季節をまたいで使いやすい
四季のある日本では特定の季節のみ活躍するスーツというのは案外使いにくいかもしれません。
それを知らずに使っている人も・・・
このツヤのある目風のキレイな生地というのは季節の端境期にも安心して着用出来るので、活躍の場がかなり増えます。
モコモコ過ぎる、ペラペラ過ぎるのを選ぶより現実的に使えます。
- オーダースーツ屋さんでは正直に相談しよう
これはボクだけではありませんが、素直に正直に相談したほうがいいのは間違いありません。
特にボクの場合は表裏なくお話をしながら答えを決めていきます。
ですから本当のことをお話をしてくれない限りは分かりませんし、察してくれというのはちょっと酷というものです。
またオーダースーツは魔法のアイテムではありませんので、あれもこれもと無理難題を突き付けられてもどうにもなりませんが、どこかに答えはあります。
お話してくださいね。
あとは、あまり情報に踊らされないほうがいいでしょう。
様々なメディアで色々なネタがまことしやかに流布されていますが、全部うのみにしなくていいです。
ほんとただのネタですから。
今ファッションビジネスの世界は明確でシンプルな正解がない時代なので、好き放題やりたい放題な状態です。
ヒット商品なんてもう聞いたことが無いでしょう?
そういう時代だからこそ、情報で頭でっかちにならないほうが答えに近づきやすくなります。
最後にしいてあげるなら、裏道や抜け道、裏技とを狙うことばかり考えるよりも、かつて一休さんがそうしたように道の真ん中を歩いたほうが今の時代はいいように思いますね。
- というわけで、まとめ
どんな生地を選べばいいかと問われれば、目風のキレイな生地を選ぶのをオススメします。
そして、それに慣れてきたら次のステップに進んでみましょう!
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