ターナー(土方)です。
ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。
芸術を生み出すことも時代の流れに合わせて変化している
先日友人の社労士の方が企画主催したコンサートに行ってきたことについて。
まさかそんな企画を進めているなんて、それ自体も驚きでしたけど、とっても素晴らしいコンサートでした。
プロフェッショナルな方の本気の演奏、テクニックどれをとっても最高でした。
やはり芸術に触れることはとても重要です。
特にボクのようなセンスを磨くことが必要とされている仕事にはこの感性を刺激することは必要なのです。
ボクの考えるオーダースーツとは、以前からずっと言っていますが、「製品」ではなくて「作品」なのです。
それ自体がアートなんですね。
カッコ悪いよりカッコ良いほうがいいじゃないですか。
なんかセンスがない、イケてないよりも時代を意識したその空気感を表現しているほうがいいじゃないですか。
服飾は文化ですから、時代とともに変化していくものです。
オーダースーツ業界は残念ながら過去にとらわれてしまって動けない、動きたくないところが圧倒的に多いし、むしろそれが普通です。
歴史を軽んじるつもりはありませんし、ボクは正統派の仕立屋さんですから未経験のイケイケでやってしまえ的なこととはまったく違います。
セオリー無視のテキトーなのは論外です。
そうではなくて、正しいスーツ道も、過去に起きてきた事象により変化してきたからこそ存在しているわけで、無からそのポジションが生まれたわけではないということを言いたいわけです。
オーダースーツの道に到達点はなく、道はどこまでも道なんですね。
ゴールはないのです。
人によって安住の地が見つかりいつしか安定していくのでしょうが、それはボクの目指すことではないのです。
ボクにとってその変化を生み出す起こすきっかけはやはりアート(芸術)だということです。
- アート(芸術)の世界もやはり変化したいた!
そのコンサートでの出来事です。
MCの女性がピアノ、オルガン奏者の女性に軽くインタビュー形式でやり取りをしていた時のことです。
その奏者の女性がこう言ったのです。
「携帯のアプリで作曲しています」
!?
これ伝わった人とそうではない人がいると思いますけど、もちろんボクはビビりました。
ボクは素人なんで、ごく普通の作曲に対するイメージはスタジオなどで楽器を引きながら作り上げていくものだとばかり思っていました。
今はスマホのアプリですよ!
ホント伝わってます?
古き良き時代を引きずることが必ずしも全てではないということです。
意外なところ、場所、空間、時間からそれこそ24時間新しい芸術を生み出す環境はすでに醸成されていて、そしてそれはすでに起きているのです。
この変化に対応していく人がこれから益々活躍されていくのでしょうね。
逆に言えば、よりオンオフ、出張仕事して移動時間は酒盛り(苦笑)とか前世紀時代の遺物の考え方では到底ついていけないことでしょう。
だっていつでも気持ち切り替えられて、いつでも仕事が出来るのですから。
これからはスキマ時間、または視覚と聴覚は別々に同時処理するくらいの能力が必須となるのでしょうね。
大変ではありますが、それが時代の変化なのでしょう。
今生まれた世代はそれがデフォルトですからね、オジサンは当然相応の努力は必要だってことです。
感性磨くにもそれに応じた適応性が求められるってこと。
久々に感性を刺激され良いひと時を過ごしたの当時にちょっと時代の変化にビビり、ボクももう一歩踏み込んだ新しい文化を生み出したいと思うのでした。
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