ターナー(土方)です。
ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。
お気に入りの一着に出会いたいのであれば、仕立屋さんと向き合う時間は必要です
今日はこの話。
どのお仕事でもそうだと思いますが、パパッと頼みます的な方がいらっしゃると思います。
本当にお忙しいのでしょうし、その空いたスキマ時間を利用するしか何かをすることが出来ない人もいらっしゃるでしょう。
気持ち心あらずで、よろしくってなりますよね。
実はこれ、オーダースーツの現場ではよくあることなんです。
ボクは基本的に予約制の仕立屋さんとして恵比寿のスタジオにてカウンセリングをしながら仕立てることをしています。
それ以外に、出張採寸も行っています。
ボクがお伺いするってことですね。
さらにそれ以外にも、催事などを開催しています。
その催事などでよくあるのがこのササッと任せる系の方がいらっしゃいます。
- 適当に頼まれても、その頭の中のイメージはトレース出来ない
生地サンプルを見ながら、コレとコレでいいんで、あとは今着ているこんな感じでお願いします的な感じで後は出来上がったら送っておいてください。
こんなパターンは良くある話です。
スーツに対する価値観であったり、考え方、捉え方、仕立屋さんという職業への向き合い方は人それぞれです。
ただ仕立屋さんは神さまではないですし、仙人でもないので、適当にやってくれと言われて、その頭の中のイメージ通りに作ることはなかなか出来ないのです。
出来る場合もありますし、当然ボクをはじめとする真面目な仕立屋さんはそれに対して全力で取り組みます。
ただ情報が足りなさすぎる。
またパパッと選択された生地の相性が悪い場合もあり、それを伝えることも出来ないからリスクも背負うこともある。
直接的な表現をするのであれば、オーダースーツなんて、仕立屋さんなんてそんなもんでしょ的な人のスーツは正直あまりやりたくない。
売れればなんでもいいという事業者もこの業界には存在しますから、そういう所とは親和性が高いんだと思います。
ただそういう人に限って、よく言われるのが、中々良いスーツに出会えないというフレーズ。
そりゃそうですよね。
- 正しく伝える為には時間が必要
別に仕立屋さんをリスペクトしろってことじゃないんですが、ボクのように真面目な仕立屋さんにはキチンと接してもらったほうが、それ以上の見返りが手元に届くと思います。
だって本気でお気に入りになってもらえる一着を仕立てたいって思っているから。
袖を通すたびに笑顔になるような一着を届けたいと思っているからです。
その為には、パパッとあとはヨロシクではなくて、ほんの少し本気で向き合えるような時間と意識を向けてもらいたいかなって思います。
誰もがその道のプロフェッショナルとして本気で仕事に取り組んでいると思います。
みんな同じです。
ボクも同じです。
そのサポートをしたいのです。
その為にはその想いを正しく理解出来るような時間が欲しいですね。
そんな本気の一着をボクは仕立てています。
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