ターナー(土方)です。
ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。
ココアッソではリフォーム全般を受けて受けております
ほつれや破れの補修から、バラして縫い直すレベルのことまで扱っています。
ほつれなどの補修レベルでは特段問題なく可能な場合が多いです。
これはボクの仕立てたスーツだけでなく、持ち込みも受け付けていますし、難易度はそれ程高くはありません。
破れなどは要相談な場合が多いのですが、まずは見積もりを出してから、作業に入りますので比較的安心していただけると思います。
無論破けたところが魔法のように元通りにはなりませんよ!
どこまでやるのかのレベルによりますね。
コストもそれこそピンキリというわけです。
そこで、今回は誤解を抱いている方が多いリフォームについて書いておきます。
- リフォームは思い通りにはなりません
スーツやジャケットのリフォームは希望通りにならない場合が多いと思いますのでその誤解になりそうな部分をご説明しておきますね。
例えば、かなりの頻度でお問い合わせがあることを一つを挙げてみたいと思います。
「昔着用していたスーツが傷んでいないので、細くして活用したいのですが可能ですか?」
要約するとだいたいこんな感じのお問い合わせが結構あります。
特に名のあるブランド品が多いでしょうか。
ここで、ボクから言いたいことは二つございます。
・魔法じゃないので、今の時代のスーツにはリフォーム出来ない
・思っている以上にコストはかかります
- まず、今の時代のスーツに出来ない理由
ただ身幅などを細くするだけなら可能ですが、それだと今の時代のスーツにはなりません。
根本的なパーツそのもの位置は動かしようがないからです。
わかりやすい部分ではボタンホールの穴を埋めて新しく作り直すことは出来ないということですね。
ポケットの位置や上衿高さなども同様ですね。
ですから、似て異なる何かになります。
ですから今の時代のモノとしてではなく、あくまでも当時の面影があるスーツであることを前提としたモデファイ版としてのモノになるということです。
これをご理解していただけないと、リフォームはお断りしています。
というより出来ないものは出来ないのです。
- 次にコストについて
リフォームは片手間で出来る作業ではありません。
既に完成したモノを一度バラして再度作り直すという、一から作るよりも手間をかけて行います。
さらにライン作業ではなく、一人の職人さんがつきっきりで行います。
当然かかる時間分だけコストは上がっていきます。
ですから、想像している以上にコストはかかるものだと思っておいた方がいいでしょう。
ちょいちょいとなるべく安く軽く頼みますという場合は、基本お断りしています。
というより出来ません。
なんだか出来ないばっかりになっちゃいましたね(苦笑)
それだけ大がかりなリフォームはだいたいこのパターンが多いってことなんです。
でもね、それだけ職人さんも大切なんですよ。
デリケートな素材を傷つけることなく縫い合わせている部分をほどいて、カットして再度キレイに縫い直すのですから、相当な労力ですよね。
また、その作業にはプライドを持って行ってくれています。
ハンパな気持ちでは到底出来ないプロの仕事なのです。
ですからそれに見合う報酬は必要ですよね。
- まとめ
出来るか出来ないかは、まず一度ご相談くださいね。
お問い合わせからのメールでもお電話でも構いません。
ある程度の判定はその場で出来ると思います。
もう少し掘り下げて調べたい場合には一度スタジオにて拝見し、可能であればお預かりさせてください。
より具体的な見積もりをお出します。
良ければスタートしますし、気に入らない場合はご返却いたします。
無論この見積もりまでは無料ですから安心してくださいね。
ココアッソではリフォームを受け付けております。
全てが出来るというわけではなく、物理的に可能な範囲で正直にお話をして作業に入ります。
もし、大切な一着がありましたら、まずはご連絡下さいね。
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