ターナー(土方)です。
ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。
仕立屋さんですが、リフォームや修理なども行っています
その中で特に多いのがパンツの修理のご依頼でしょうか。
色々な個所の修理をご依頼いただきますが、元通りに出来ることもあれば、そうはならない場合もあります。
そのそうはならない部分で多い個所があります。
「股ズレ」
この股ズレは発生する人と発生しない人ががいらっしゃいます。
この発生しない人にはなにも気にする必要はありませんが、どうしてもなってしまうまたは気が付いたらなっていたって人もいらっしゃると思います。
なぜこの股ズレが発生するのかのメカニズムはまたどこかの機会に書こうかと思います。
この症状は今までの経験則でお話をさせて頂くと、ボクのところにご相談にいらっしゃる段階ですでに末期症状になっている場合が多いです。
そもそもそれが発生するかどうかが気が付かないからそうなってしまうので致し方ない部分ではありますが、実際に起きてしまった場合にどのように補修をするのかをご紹介しますね。
まずは現状認識からしてみましょう
派手にやらかしてしまっていますね。
今回は画像を使っていいとご許可を頂いておりますので、遠慮なくいきますね。
まず、完全に擦り切れどころが大きく穴が開いてしまって欠損部分が痛々しいですね。
また欠損部分の周辺もすだれ気味になっていて非常に危険な状態です。
というよりもこれではパンツ丸見えですからね。
- ここまでやらかしてしまったパンツをどう補修するのか?
特にここまでやってしまうと打つ手は一つしかありません。
ミシン刺しで補強する以外にないでしょう。
特にただでさえ負荷がかかりやすい部分でそれをデリケートな補修で戻したところではすぐに元の木阿弥と化します。
よって見た目、履き心地は二の次にして耐久性を重視した補修としてミシン刺しの一択になります。
このミシン刺しとは裏から欠損部分に共布ないし、似たような布地を当てて、ひたすらミシンでたたいて補強する方法です。
100%元通りにはなりませんが、パンツ丸見えで使い物にならないよりかはましなはずです。
では完成画像です。
どうでしょうか?
これが大穴になってしまった股ズレの補修の方法です。
穴の開いた部分は塞がって、その周辺部分の傷んだ部分までまんべんなくミシンでたたいているのがお分かりいただけるかと思います。
もっともどこまでコストをかけるのか?などによってかなり差はありますが、現実的に使えるかどうか、それに見合うコストかどうかで判断するとこの補修になるでしょう。
メリットは比較的コストは低くなります。
大きさによって変わりますけどね。
それととりあえず履けるようになります。
デメリットは、股の部分がゴワゴワになります。
これだけ補強しますから致し方ありません。
- まとめ
本来はこうなる前に対策をして欲しいのですが、現実に起こってしまったことは覆せませんからね。
もしパンツの補修でお悩みでしたらご相談下さいね!
補修のプロセスはまず一度お預かりして無料でお見積りから始めます。
状況によりコストや納期は変動しますので一度拝見させてくださいね。
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