ターナー(土方)です。
ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。
最近服飾文化でよく思うことがあります。
ボクは仕立屋さんですから、特にスーツでの着こなしなどのことなんです。
スーツというのはは元々西洋文化圏で生まれた服装であり装いですよね。
それが今では世界の標準的な装いとして認知されているのは疑いようがありません。
きわめて理にかなった世界中のあらゆる人種、民族が着ている唯一の服飾文化です。
日本でもそれは同じことで、こうしてボクも仕立屋さんを経営しているというわけです。
最近はWEB媒体をはじめ様々なところで情報が簡単に発信出来るようになりました。
コンテンツとして情報発信会社から、個人でも、そしてボクのような仕立屋さんも色々と発信しています。
そこには服飾評論家なる職業の方もいらっしゃいます。
その評論家の人の意見がすべてじゃないですよってこと。
評論家の人達はその西洋圏の文化、歴史こそがまさにオリジンで、とにかく日本をやたら否定したがりますが、ボクはそうは思わないのです。
これはいわゆるスタイリスト系の人も同じです。
否定はしませんが、教習マニュアル通りに教えているような方もいらっしゃいますが、はたしてそれが現実に今そこに存在する着こなしなのか?ってこと。
- どの国にもその国の文化風習がある
日本には日本の文化があってだからこそ今の服飾文化になっていったのですからね。
なんでもかんでも西洋文化以外ではNGだのタブーだの、海外ではそんな人はいませんなどと煽ってますけど、ボクはあまり気にしなくていいと思います。
確かに黒いスーツでとりあえずなんでもこなしたがるとか、ボタンダウンシャツでネクタイというのはNGですよ!
そういう基本は省いて、ブリティッシュスタイルの基本はうんたらかんたらとか、ピッティはこうしているとかに踊らされないほうがいいです。
それって単なるファッションビジネスの売込みマーケティングだから。
そういうネタを仕込んで売りたいだけですからね。
SNSなどを通じて今では手元ですぐに世界中の情報が手に入るんですから、そんな受け売りに乗っからないで大丈夫ですよ。
キチンと日本にも文化を発展させる力はあるのですから。
例えば食文化では日本で発展したラーメンは?カレーは?ハンバーグとかお箸で食べるのは?
そんな感じです。
なぜかスーツのことに関しては譲れないけど、食文化には寛容な人が多い気がするのは不思議ですけどね。
ボクは営業支援スーツという概念でスーツを仕立てています。
そこにはマニュアル教材の受け売りでもなく、マーケッターの仕掛けでもなく、ボクが現実にお仕立てさせていただい中から導き出している答えに基づいています。
だからファッションではなく装いって発信しているのです。
何のためにスーツを着るんですか?
この問いの答えがビジネスであるならば、ボクの言葉を信用してもらったほうが上手くいくはず。
ファッション命なら色々な情報媒体に乗っかったほうが楽しい。
そんな感じです。
最近そんなお話が多いことに気づき、ふと考えているのは概ねそんなことです。
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