ターナー(土方)です。
ボクは恵比寿で営業支援スーツというオーダーメイドスーツの仕立屋をしています。
お客さま紹介です
今回はスーツでありながらパンツをセットアップで用意しジャケパンでも使えるようにした組み合わせの紹介
以前も登場したTさまの逸品です。
お仕事の関係上、通常はジャケットを脱がねばならないというTさまのご要望はマルチロールな使いやすさ。
どうしてもパンツがメインで使うことが多くなる以上、その使い勝手が考慮されるというわけです。
これは前回の春夏と同様秋冬でも着回しのしやすさが求められているのです。
これはなにも特殊なビジネス環境のみ発生することではなくて、あらゆるビジネスの場において同じような問題があるのではないでしょうか?
例えば数日の出張があった時、スーツをもう一着用意することはなかなか出来ません。
かといって、ずっと同じスーツでなければならないのは装い的にも、パンツの負荷的には少々不安が残ります。
そこで、スーツでありながら、パンツを別生地にすることによってジャケパンにもなるようにセッティングして作成するというのがあります。
こうすることで着回しの幅は広がり、どうしても傷みが進行してしまうパンツの寿命も伸ばすことが可能となります。
では、今回お仕上がりしました逸品のご紹介!
表面が実にキレイな上質ネイビーでスリーピーススーツにしたてました。
また単なる綾織素材の無地ではなくて、表面に微妙に表情がある素材をチョイス。
季節を表現する上でも、またセパレートで着用するのにもベストなセレクトです。
そしてジャケパンにするとこんな感じです。
極めてオーセンティックなブリティッシュクラシックな装いの完成です。
チェックのパンツには薄くブルーのラインを入れ、上手く色を拾っています。
こうすることによって、計算されたこなれ感がですよね。
そして、ジャケットとパンツは素材感を合わせることによって相性も抜群なのです。
最後に、今回はジャケットと共生地のベストもいい感じです。
ジャケパンで合わせる時は特にベストはジャケットと同じ生地を使うのがバランスよくまとめる秘訣です。
すべてを別々にしてしまうと、ややもするとコスプレ感がつよくなってしまいます。
ここを合わせることによって、大人の装いが完成するのです。
今回はかなりいい感じにお仕上がりしたと思います。
ぜひ職場環境をブレイクスルーしちゃってください。
Tさまありがとうございました!
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