ターナー(土方)です。
ボクはオーダーメイドの仕立屋さんです。
最近思ったこと。
2つのタイプがいるなって。
どこかの記事でそんなようなことをチラッと書いた気がするのですけど、もうちょっと掘り下げてみようかと。
販売員気質の仕立屋さんと職人気質の仕立屋さんの2つのタイプがいます。
どっちが良い仕立て屋さんかどうか?ってことじゃないですけど、どちらかに割り振りが出来る気がしますね。
ボクはどちらかと言うと職人気質なほうです。
ボクを知っている人はもうお分かりだと思いますけど、ボクが仕立てたスーツなどは製品と呼ばず、作品って呼んでます。
作品なんですよ。
アートだと思ってるからだと自分で分析してみる。
昭和のオッサンじゃないんで、作ることが目的じゃないんですね。
そんなの当たり前で、どうしたらカッコ良くなるか、時代の潮流に合わせられるか、特にメンズのファッション業界では、これが正解っていうトレンドなんてないですからね。
情報が溢れているから。
一昔前のように一方通行ないわゆる仕掛け人の発信の時代は終わっていて、誰でも発信出来て、それがヤバいくらいに膨大に膨れ上がっていますからね。
なんか話がズレてきそうなんで戻します。
作品である以上、カッコイイほうがいいじゃないですか。
どうせならカッコいいほうがいい。
快適で、成績が上がって、モテモテなほうがいい。
それをずっと追及しています。
ということで、職人気質な仕立て屋さんに分類されると思います。
もうちょっと追加すると、時代に合わせて常に変化させることが出来る仕立屋さんです。
変化出来ない職人気質の仕立屋さんは今絶滅寸前でしょうからね。
ちょっと自慢ってことで許してくださいね。
- もう一つの販売員気質の仕立屋さんはどうなのか?
今、オーダースーツが市場では伸びていると言います。
メンズ市場全体は右肩下がりですよ。
その中では、善戦しているって意味です。
全部が全部じゃないですけど、この販売員気質の仕立屋さんの影響がかなり大きいと思います。
だって、販売員だから。
売ることが最大の目的なんですからね。
バリバリ売ってますからね。
カテゴリとしてはチェーン店が多いかなと。
個人でもバリバリの人もいますよ。
そういう個人でバリバリの人は大丈夫です。
キチンとした筋を通して、確かな知識も技術も販売のスキルもありますからね。
そうじゃないところはちょっと気を付けたほうがいいかもしれませんね。
それでも売れているんですから、結果としては正解なんでしょうけど。
- オーダーメイドというくくりは、範囲が大きくて非常にファジーな曖昧でわかりにくい世界です。
だから、イメージが先行しちゃってると思います。
作ろうかなって思ったときに参考にして欲しいのが、
その時に、どんなスーツを作ろうかなって思ったときに、どこで作ろうかと思ったときの選択肢として、この2つのパターンの仕立屋さんがいるよって思い出してもらえばいいのかなと。
どっちがいいのかってことはないと思いますよ。
- ココアッソはユルいけど、職人さん気質です。
ボクのスタンスとしては、製品じゃなくて作品なので、手間とかメンドクサイことを言うってことです。
だから、ボクがオススメ出来ない時は断る時もある・・・(稀にですけどね)
でも、そのほうが本音でお話出来て、楽しいと感じていただけて、出来上がったスーツに愛着をもって接していただけると確信しています。
そんな感じをふと思った季節の変わり目のひと時。
みなさんはどちらのタイプですか?
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