ターナー(土方)です。
心のこもった商品って買ったことがありますか?
そんなことをふと気づかされました。
先日パン屋さんを経営されている人と商談もかねてお話をしてました。
いつもお忙しくずっとお仕事をされている。
カフェも経営されているので、その閉店後静かなところでお話をしていました。
そんな時、お客さまにそれが伝わっちゃうんですよね。
パンに対する想いが味に出てしまうってお話を聞きました。
これはまさにボクにも当てはまっていて、すごく共感したのです。
パンが好きで好きでしょうがない、そして愛情を込めて作ったパンと作業で作ったパンは味が違うそうです。
美味しくなってね!と心を込めたパンは美味しい。
お金持ちになりたくてその為に作るパンはそれが伝わるそうです。
お弟子さんたちが巣立ち、独立している人も何人かいるそうですが、その人たちも独立起業することが目的になっちゃっていて、本当に美味しいパンを食べてもらいたいって思いが薄れちゃう人もいるようです。
伝わってしまうんですね。
言われてみれば、たしかにそう思うところはありますね。
美味しくないというか、記憶に残らないというか、また食べたいと思わないパン屋さんはたしかにある。
その人はとても誠実で、正直で、真面目で、ずっと美味しいパンを作り続けている。
しかも、こだわっていて米粉で作り続けている。
本当に美味しい。
そして、愛情を確かに感じるんです。
ボクもそんなお話をしていました。
単にスーツを作るなら、ボクじゃなくていいんです。
モノとしてのスーツなら、もっと安いところはたくさんあります。
オーダーメイドとしてのステイタスが欲しければ、もっと格式の高いところもあります。
何故ボクでなければいけないのか?
ボクはボクの作ったスーツに愛情を注いでいるんです。
袖を通してもらった時に、笑顔になってもらいたいんです。
気分よくなってもらいたいんです。
周りから褒めてもらえるようになってもらいたいんです。
その為に、ボクは一つ一つのスーツに愛情を注いでいるんです。
そんなようなことを話してました。
ココアッソは流れ作業でポンポンと作るような大量販売みたいなことはしてませんし、するつもりもありません。
ボクが納得しないから。
ボクは一人一人、真剣に向き合っています。
でもゆるく、くつろいで、リラックスしてもらいたんです。
楽しんでもらいたい。
その為にはボクにも時間をもらいたいので、予約制としています。
慌ててバタバタしても、愛情のこもった一着は出来ないと思ってます。
システム化して、自動化してネットで注文してあとは出来上がりを待つだけみたいなことはしたくないんです。
どこで買おうが、どこで作ろうが、一着は一着です。
一度クローゼットの中に入れば、そうそう処分なんて出来ないはずです。
たとえそれが気に入らない一着でも、仕方なく着ているなんてことになってほしくない。
毎日クローゼットを開けるのが楽しみで、どれ着ようかな?って思ってもらえるようになってもらいたい。
そんな愛着のあるスーツを毎日着ていれば、おのずと成績も上がってしまう。
そうなってもらいたい。
そんなお手伝いをしていきたい。
先日、お忙しいところお話をしながら思ったのは概ねそんなところです。
本当に美味しいパンを食べたことはありますか?
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