スーツのパーツを覚えておきましょうの第3弾です。
不定期掲載です(苦笑)
Facebookページでアップしている記事のリライト版です。
今回はポケット特集にしました。
【ジャケットのポケットのお話】
ジャケットの腰についているポケットです。
ここについているフタのことをフラップと言います。
これは日本語では、雨避け、泥避けとも言われています。
つまり、これは元々はアウドドアからきているのです。
インドア、外に出ない服装にはこのフラップは使わないのがマナーとされています。
フォーマルウエア、例えばタキシードにはこのフラップはありません。
では、ビジネスシーンはどうなのか?
付けていたほうがよいと考えます。
物凄く気配りする方は、外出中はフラップを出して、訪問先ではフラップをしまうなんて人もおりますが、
そこまでする必要はありません。
基本は、ずっとフラップを出していましょう。
むしろ気を付けたいのは、何かの拍子で、片方のフラップが半分隠れてしまっているような場合。
これはスマートではありませんね。
よくよく注意しましょう。
このフロントポケットは基本は使わない。
そう癖をつけておくことをお勧めします。
「ポケットのフタ=フラップ」
特別にオマケ
ポケットの縁の切り替えしになっている部分を、上下についていれば、
「両玉縁」
片方の場合は、
「片玉縁」
と言います。
【ジャケットのポケットのお話】
ジャケットの胸ポケットは一般的にハコポケットと言います。
箱型だから。
カジュアルな場合はパッチポケットもありますが、
あまり見かけません。
ビジネスにおいては「ハコ型」が一般的です。
これを発展といいますか、トレンドなのが、
「バルカ ポケット」
と言います。
胸に沿うように湾曲したデザインです。
時流にあったドレッシーな印象になりますね。
では、このバルカとはどんな意味があるのか?
イタリア語です。
それをひも解いてみると?
「barca=boat=ボート」
そう、ボートなんです!
なんとなく船を横からみた感じになるでしょう?
お洋服の名前ってほんと面白いですね。
【ジャケパンスタイルの場合はどんなポケットがいい?】
ジャケパンスタイルが一般的になり久しいです。
お仕事によってはもちろん上下揃いのスーツしか使えない場合もあるでしょう。
「ジャケパンってスーツの上着だけ残ってるから、それで使えませんか?」
こんな感じのご質問をよくお伺いします。
みなさんには、だいたいこう答えます。
「やめておいたほうがいいですよ」
スタイルが違います。オーダーメイドならば、それを見越して作ることは出来ますが、既製服の上着だけではやめておいたほうがいいです。
いかにもスーツの上着だけ着ています感が出ちゃいます。
これではいい成績は出にくいですよね?
なので、ジャケパンスタイルに見えるにはどんなスタイルがいいのか?
細かなスペックは置いておいて、
パッと見でわかりやすい部分は、腰ポケットです。
ここを、
パッチポケット(アウトポケット)
にしてみましょう。
これだけで、ジャケット感出ますでしょう?
意識してみてね。
【名刺入れのポケット】
ジャケットには名刺入れと名乗るポケットが存在します。
文字通り、名刺などを入れるポケットです。
いつのころからか、このようなポケットが存在しています。
用途としては・・・
正直飾りです。
よほど意識しなければ、今現在は使うことはないでしょう。
一世代前のテーラー屋さんでは、未だキップ、映画なのどチケットなどを入れると便利と言ってますが、
現実的に使わないでしょう。
では、なぜこのポケットが存在しているのか?
「手間をかけてるから」
使う用途はないけど、そこにポケットを作ることが価値なのです。
そういうポケットもあるのです。
「名刺入れ=チケットポケット」
いいと思いませんか?
【おさらいのあのポケット】
過去に何度か載せていますが、
改めて、
「チェンジポケット」
チェンジ=小銭
小銭ポケットです。
諸説ありますが、懐中時計入れからの名残とか。
しかし、
小銭を入れてはいけません。
このポケットも使わないポケットですよ。
つまり、
タクシーを利用したら、
会計時に、
keep the change!
と、言いましょう。
領収書下さいなんてこと言わないように、
スマートでありたいですね!
以上今回のスーツのパーツを覚えておきましょう Vol3でした。
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